ヘンリー・ダーガーさんについて

1892年シカゴに生まれる。(中略)シカゴ市内の病院で清掃や皿洗い、包帯巻きをしながら、生計を立てる。1932年から1973年までの40年間、ダーガーは一間のアパートを借りて住んでいた。近くの教会の司祭がたまにやってくる以外、彼の部屋を訪ねる人はなく、天涯孤独だった。ダーガーが亡くなった後、部屋を片付けようとした家主が、そこにとんでもないものを発見した。『非現実の王国におけるヴィヴィアン・ガールズの物語、あるいは子供奴隷の反乱に起因するグランデコ対アンジェリニアン戦争と嵐の物語』と長々しい題のついた空想物語だ。  
アウトサイダーアート 求龍堂出版より

ダーガーさんは自分が絵が描けないと思ってて新聞や子供用のスタイルブックから集めた女の子の絵をトレースして本の挿絵を描いてたそうです。そのトレースっぽい硬さとダーガーさんの変態っぽさがこの絵の魅力になっております。あとアパートの家主のネイサン・ラーナーさんのダーガーに関する思い出が

絆創膏で貼りあわせた眼鏡をかけていたのを思い出す。ある時など、粉々に割れたレンズを、しかも一個だけ、何週間もかけていた。
アウトサイダーアート 求龍堂出版より

粉々の眼鏡!しかも一個だけというのにグッとしちゃいます。